青い、音楽の時間。

CNBLUEをきっかけに、ギターや音楽を学ぶ?ブログ。

"What turns you on?"

 

今日は、アルバムの感想を述べてみますです。

 

音楽的なことはよくわかっていないのですが、自分は描く・作る系をやってきた人間なので、絵などを見る時や作品を制作するときの感覚に置き換えて音楽を鑑賞してます。なので、意味不明な解釈のしかたをしているところもあるかと思います。読みにくかったらごめんなさい!

 

【曲ごとの感想(新曲中心で)】

 

1.Lady

この曲は、最初はう~んと思ったのですが、じわじわと好きに。ここまでキャッチーにノリよくやってくれると気持ちいい。この曲のベースが好きです(特にBメロのとこの)。あと、「もう僕のもの」からのガテン系なギターソロ、すごくエロティックじゃないですか?

 

2.One More Time

かっこいい。ヨンファの声質が好みです。”直感”のときの声質がすごく好きだったのですが、それと近いなと。ジョンヒョンの声質もこれまた好きな曲です。これまでのメジャー発売曲のカラーが濃い曲ですね。この曲で、これまでのリード曲の感じは、完成型を見たような感じがします。この曲はヒップホップ的リズムが入ってますが、ブルースっぽい感じもあるような・・・。こういう、いろんな音楽の要素が嫌味なくちょうどいいかげんで入ってるのがCN曲のかっこよいとこだなと思います。

 

3.CHANGE

サビのあたり、ちょっと懐かしい洋楽ロックの香りのする曲。あいまあいまのギターがいちいちかっこいい。最後のサビ手前のギターソロが、”Lady”もそうだけどガテン系な音で男臭くて好きです。その直後のこじゃれたフレーズに落とされる感じも好き。咳払いとDJ音みたいなのはイマイチかな^^;。

この最近出した曲に見られる質の違う音のパーツを組み合わせるような感じは、表現力や技術力がないとできないんじゃないかと思うので、演奏がレベルアップしたことでアレンジの選択肢が増えたんじゃないかなと感じられました。

あと歌詞が、ヨンファにしてはすごく直接的で、おおっと思いました。歌詞で否定的なことを言う場合、ちょっと婉曲的に比喩とかを使ったり、自分への戒めも含めてます、みたいな間接的なスタンスで言ってたりしたのが、はっきりと相手に言う歌詞になってますね。挑発的ですらある。こういうのもいいじゃないですか~♪

 

4.Blind Love

洋楽を意識したような曲が多い中で1曲だけかなりJPOP(しかも演歌寄り)な曲だけど、入っててあまり違和感はなかった。サマソニでギターの効いた演奏を聴いてから、ロックバラードとしての広がりを感じるようになったせいかも。ほんとにギターがいい曲だなと。最後のサビ手前のギターソロ、グッときます。

アレンジにジョンヒョンも参加になってるけど( Coward以来かな?)、どの範囲でやってるんだろう?

 

5.Don't Care

ブラスがいいですねぇ。この曲はドラムも好きです。派手な部分とか、前に出てくるところはないけど、引いた感じのドラムがブラスと重なってすごくおしゃれな大人っぽい音になってるなと思いました。ベースのフレーズもなんだかメロディアスに聴こえます。アコギはヨンファなんですよね?アップストローク(←ダウンだった;)のリズムがすごくいいアクセントになってると思います。アレンジが素敵な曲ですね。

 

6.Greedy Man

近作で、特に好きな曲です。ラップがすごくセクシー。ヒップホップなラップはあまり好みじゃないのですが、ヨンファのラップはすごく好きです。 

この曲、30代、40代と、おじさんになってからも歌ってくれないかな。ヨンファの声が歳とともに変わってくると思うけど、その年代ごとの声でも聴いてみたい。そんなふうに思う曲でした。

 

7.Robot

(Robotなだけに)エレクトロニカルなアレンジの曲ですね。基本的には楽器の音で作ってく曲が好みですが、この加減は嫌いじゃないです。ボーカルがアツいからかなあ。すごく、ヨンファもジョンヒョンもアツく歌ってますよね。エレクトロニカルな音に閉じ込められたRobotの生の叫びみたいな感じがいいな。

 

8.Crying Out

好き。ジョンヒョンの翳りのある世界、久々です。CNはポジティブな歌をほんとにたくさん歌ってくれるけれども、人って、ポジティブな歌でばかり救われるわけではないと思う。こういう、孤独な歌に傍にいてほしいときもあるんだよね。なので、孤独さもネガティブさも歌って、と思います。

Cutのインタビューでも、ずっとポジティブな曲を歌ってきたけれど、ポジティブじゃない曲を歌ってもいいんじゃないかと思ってこのアルバムにはそういう曲を入れた、というCN君たちの心境の変化が語られていました。

ネガティブな気持ちを素直に歌ってくれてありがとうって思います。なんだか、そうやって率直に伝えてくれた曲は、やっぱり胸に響いてくるんですよね。もちろん、曲は表現なので、いろんな表現を楽しみたい、というのもありますが。

 

アレンジが少し洗練されてるけれど、”eclipse”と繋がるメロディーの曲ですね。

仄暗い曲はすごく自分の性に合うので、とことん浸って聴きたいです。部屋の電気をつけずに、うずくまって、くら~くくら~く(笑)。あ、でもこの曲の暗さって、眩しい陽光がある一方にできる濃いくっきりとした影、ってイメージかも。すごくコントラストが強い世界のイメージです。

 

 

9.I can't believe

悲しみの歌かと思ったら、喜びの歌でした。”Crying Out”の激しい孤独から一転。激しい孤独があったからこその激しい喜びですかね?これは、つながりを意識して、あえて暗い世界のあとに持ってきたんだろうなあ。順序が逆だと救いがない^^;

歌詞を読んで(誰もが思ったであろうけども^^;)ジョンヒョンはほんとにロマンチストなんだなと。とてもストレートな曲ですね。若干、歌詞がくすぐったくて笑ってしまい^^;。なんだか、感情が溢れだして、カッコつけることも忘れて喜びを歌わずにいられないみたいな。曲的にもサビでウワっとなるし。かなりこの辺はくどいほどに直接的!!すごく、生の感情を感じる曲でした(笑)

曲自体はアレンジのせいかこれまでにあったジョンヒョン節な曲より洗練された感じだけど、歌詞にはものすごくジョンヒョンを感じますね。

(ちょっと本音を言いますと、”My Miracle”はヨンファの作詞でよかったなあ・・・なんて・・・ジョンヒョンごめ~ん^^;!!)

 

10.Starlit Night

この曲をきいて、「はっぴいえんど」(知ってます?)を思い出した。ジョンヒョンの声かな~?

この曲も、すごくジョンヒョンの気持ちが感じられますね。みなさんご存知な「ライブをした後、夜空の流れ星を見て幸せだと思って作った」曲ですが、ジョンヒョンの見ていた夜空が見えるような曲です。

前奏のすこし不安定な感じから始まって、すーっと星の中に上昇してくようなヨンファのボーカルもすてきだし(最初のとこのスカ・ア・ア~イ♪の声がすごく気持ちよい!)、間奏のアコギソロのあったかいメロディーもいいし、ハンドクラップ音はなんだかやっぱり感動しちゃいます。あー、Zepp行けなかった悲しみがぶり返してきた・・・(T_T)いけない、いけない;

 

11.Let me know

こりゃぁ、よい曲だ。愛に溢れていますね。

ライブの最後の曲にもいい・・・と思ったけど、ライブ終わった帰り道のあったかくてキラキラした気持ちに近いかもしれないです。胸がいっぱいというか・・・言葉にならない気持ちでいっぱいな。くーっ、ヨン兄、目から汗がでちゃうよ。

アルバム通して、ちょっと大人っぽくて今までより複雑な感情が感じられる曲が続いて、続いて、続いて、からのラストでこの曲は、ちょっと泣けます!!

ヨンファの包容力を感じるなあ・・・。

同じ恋の喜びの歌でも、I can't believeは自分に起こった感情に対する歓喜で、この曲はもっと相手を見つめてるというか、ほんと、恋と言うより愛の喜びの歌かな。恋愛の歌としてだけでなくいろんな意味で聴けるように、ということも意識してそういう曲にしているんでしょうね。と言うと、Starlit Nightもそうかな。Starlit Nightは見つめているというより隣にいる、って感じかな。

 

 わたしはA盤を購入したのですが、このアルバムはやっぱりここで終わりたい。

なので、いつもここでCDを止めます。で、Robotの英語バージョンは別口で聴きます!

 

 

 

【全体を通した感想。】

 

全体的に、アレンジには物足りなさがありました。とくに新曲が「洋楽っぽい」ところで止まってしまっている感じがして。音のバランスもベースやドラムの部分が後ろに下がりすぎていて弱く、最終的に楽器それぞれの音が魅力的に聴こえてこない。もちろん、前へ出てればいいってものではないんだとは思いますが。これは、韓国曲によく感じる感覚で(”Love Girl”はよかったですが)、なんだか曲全体が薄く感じられるんですよね。ライブだとバランスが変わって、ぜんぜんいい!!ってなるんですけど。楽曲がいいのでちょっともったいない気がします。

アレンジャーさんやエンジニアさんによってなところもあるでしょうし、音に対する好みの問題もあると思うので、あくまでも私の感覚での感想ですが。

曲調からしてこのアルバムはそれでよいのかもですが、前作にあったドラムやベースが印象的な曲もこれからまた聴きたいな。

 

音のパーツパーツを見ると、いままでの曲にはなかった新しい音も出てきている感じがして、ちょっと今までのアルバムとは違うなと思いました。音の構成が凝ってきてるというか、やはり、技量がアップしてるからできるんだろうなあ。

そして、ライブで生きる曲を、というのを大事に考えて出してきていた今までのバラエティ豊かなノリのよいアルバムと違って、一枚の作品として作ったような感じ、すごくまとまりのあるアルバムでした。ライブから一度切り離して、CDだからこそできる、音を作る楽しみというのもあるんじゃないかと思うんですよね。(”Feel Good ”なんかはちょっとそんな感じがするかも。そもそもがライブのための曲じゃないですしね。)それをライブでやるときはライブで生きるアレンジをするでしょうから。ああでも、今は時間がないか~。

いままでのようにいろんな要素が入っている、という性格は健在でありつつも、前作のようにバラエティ感のある感じではなくまとまりを感じさせるアルバムでした。じっくり聴くとやっぱり個性の違いははっきりあるんだけれども、ぱっと聴いたときにヨンファ曲とジョンヒョン曲の違いが目立たなくて、「CNBLUEのアルバム」に感じられたというか。意識してやってるんだろうな。違いがはっきりしてるのも面白くて、自分としては好きですけども。

 

あ、あとこのアルバム、イヤホンで聴くより、スピーカーから音出して、音が広がる環境で聴く方がだんぜんいいなと思いました!

 

 

【最後に、タイトル考察。】

英語がよくわからないので改めて調べてみましたが、「何にグッとくるの?」「何に突き動かされるの?」みたいな、理屈じゃないような、おのずと出てくる感覚的なアイデンティティを問う言葉なんですねー。

アルバム(特に日本発売の)にはその時の率直な気持ちを込めてきているわけですが、ここのところの感謝、これが僕たちです、といったタイトルは、相手がある前提での言葉だったなと思うのですが、今回はもっとCNBLUE個人(って言い方がちょっと変かもしれませんが)ってそもそもどうなの?と問い直す言葉のように思いました。曲からも、CNBLUE自身(ってのもちょっと変ですが)を模索している姿が感じられました(この辺は、RE:BLUEなんかもそうかも知れない)。で、まだ問いの段階なので、これから答えは出てくるのかなと。

そして、やっぱり、聴く方にもそれを問いかけているのかも知れないし。

 

Cutのインタビューですごく印象に残ったんですけど、自分たちを、「CNBLUEはロックとポップの境界線上にいるバンドじゃないかと思う」と表現していました。

これからの、彼らの音楽はどうなっていくのかなあ。

 

 てなところで、感想を終わります。

 

 

もし、"What turns you on?" の感想をお聞かせくださる方がいらっしゃいましたら、ぜひお聞かせくださいませ!!