テレキャスターは、第三の女、じゃなかった、第四の女になるのだろうか。
ここのところずーっとずーっと、この新しいカノジョが気になっていまして。↓
フェンダーのテレキャスターですね。最近、よく使用されている。
気になった要因は、バンドや楽器経験のあるファンの方の「テレキャス使うなんてジョンヒョン、やるじゃん」みたいな声を多く見かけたこと、別のギターを使っても結局PRSの赤やストラトに戻ってしまうジョンヒョンが集中的に使っていること(つづくのかどうかは未知数ですが)、ジョンヒョンが持ってる姿を見て妙にしっくり来ること(いっつもストラト持ってるからかも知れませんが)、単純に、自分もなんだか好みの匂いのするギターだったこと、でした。
ここのところ、病気のように夜な夜なテレキャスについて調べ、いろんなアーティストの方の演奏動画を見漁り、本を読んだり、取り憑かれていました(*o*)
少し前、Blind LoveのMVでも赤、LadyのMVでは↑の黒使ってましたが(One More Timeのもテレキャス?ちょっとちがう?)とりあえず見つけた中で一番古かった、ジョンヒョンのテレキャス持つ姿。↓
Photo:NAVER
可憐ーーーーー(ToT)!!
・・・いやいや^^;。“直感”のMVのときですね。自前じゃないのかも?これで実際にステージに立った姿はみつからず。活動時、音楽番組ではCARVINの青いギターを持ってることが多かったようです。↓
最近見ない子ですね。パツキンの時に持ったら映えただろうな~。
う~ん、きゃわいい。若いなー。・・・はいいとして。
※写真はイメージです。
・・・・・・ってことでしょうか?
まあいいや。本題に戻りまして。
実際にライブ演奏で初登場したのはいつか分かりませんが、なんにせよ頻繁に見るようになったのはつい最近。音源では、Ladyでは使ってる?Blind Loveは違うような気がするのですが・・・ま、わたし程度の耳ではわかりません^^;どなたか、分かる方いらっしゃいましたら教えてください!Feel Goodは使ってるかな?
男子が使ってると、ギターは「彼女」って気がするんで、タイトルも「第三の女」とか思わせぶりに書いてみたんですけど・・・調べるほどに、テレキャスターというギターの性格はむしろ、ジョンヒョン自身に似てるなって感じがしました。
いろいろ調べていたらとっても魅力的なギターだったので、だいぶ前の本ですが、 参考文献:「前略、テレキャスター様」(枻文庫刊、2003年)からの引用もまじえつつ、お勉強したこととジョンヒョン考をレポってみます。すっごく今さらな内容かもですが^^;
テレキャスター(発売当初は別の名称)は、世界初のソリッドボディギター=中に弦の音が反響する空洞のないエレキギター。ボディに空洞がないということは生音が響かないので、音作りには機械部分が重要な役割を果たす訳ですが、そういうギターが登場したことで、エレキギターにまつわる周辺機器も一緒に進化して、そこから色んな新しいジャンルの音楽が生まれたそうです。
フェンダー社のギターで一番メジャーと言えるストラトキャスター↓は、テレキャスのモデルチェンジをするために開発されたもの。
第二の女、ストラトさん。
発売された1950年から半世紀以上経った今でもデザインが変わらず、ジャンルを超えた多くのプレイヤーにずっと愛され続けてきたギターとのことです。
主にカントリーミュージック系のギタリストによく使用されていたギターのようですが、日本では「テレキャスはダサい。オヤジのギター。」というイメージがある一方で、その独特の音とギターの持つクセのある性格から、逆にそれがたまらないというファンも根強くいて、むしろ「違いの分かる人が使うギター。」「シブい。」というイメージだったりもするようです。韓国ではどんなイメージなのかわかりませんが、ジョンヒョンにとっては後者のイメージで、挑戦してみたいギターだったのかもしれません(想像)。
では、独特の音とギターの持つクセのある性格というのは具体的にはどんななんでしょうか。
よく言われているのは、「音がジャキジャキしている」「ジャキーンとしている」。
実際に使用されているアーティストの方の感想(※注:2002年当時の感想です!!)を引用しますと↓
☆NUBER GIRL 向井秀徳さん
「テレキャスターは自分の感性と直結してる、そういう実感を与えてくれるギターなんですよ。自分の感覚と直結してサウンドを出す道具。テレキャスターを使うと直接的に自分が表現したいものを出せる。非常に感情的なギターですね。」
「テレキャスターはアコギに近い感じがする。」
「肉体的というか。好きですから、そういう音が。」
☆GO!GO!7188 中島優美さん
「できれば見た目も重視でギターを選びたいんですけど、今はまだ音を優先させちゃう。音を重視していたからこそ、テレキャスターは絶対欲しかったギターなんですよ。」
「芯がしっかりしていて、「ジャキーン」という音がすごくカッコイイ。」
☆Dr.K Project 徳武弘文さん
「テレキャスターって主張がはっきりしてる。それが一番の魅力かな。生音で弾いたときにいいっていうのもあるけど、「これだ!!」っていう音を出してくれるからね。それに音色に選択の余地がないじゃないですか。融通がきかない。だけど融通きかないからこそ、奏法をちゃんとしなきゃダメなんだよね。そうすると、テレキャスターを使っている人には上手い人ばっかり出てくるわけですよ。」
☆MOONRIDERS 鈴木慶一さん
(初めて自分で買ったテレキャスをなくしてしまったとのお話から)
「そのテレキャスター、すっごい難しいギターだったんだよね。何ていうんだろう、すっぴんな音がシャキーンと出るんで、ごまかしがきかないんだよ。それに、いい音で録るのが難しかった。」
・・・このへんの感想がほんとに、ジョンヒョンっぽいなと思ったんですよねー。あくまでもわたしの感じているジョンヒョンっぽさですが。
向井さんの「感情的なギター」とか。ジョンヒョンは感情的なギターを弾くギタリストだなと思っていて。それに、歌うときよりも、ギター弾くときのほうが感情が豊かに出ているというか。アコギに近いとか、肉体的な音、というのも・・・。なんだか、生々しさを持ったアーティストなんですよね、ジョンヒョンって。ヨンファは「感性的」かな。歌っているときにパワーを爆発させるときもあるけど、感情的というのとは違う感じがします。
中島さんの、見た目じゃなくて、音に魅力がある!!とか。質実剛健なギターな感じ(ジョンヒョンは見た目にも魅力ありますけどね)。ちなみにわたしは、テレキャスの見た目大好きです。簡素でちょっとゴツくて。あの事務的な感じのルックスがたまらない。
徳武さんの、「主張がはっきりしてる」とか。「融通がきかない」とか。主語を「ジョンヒョン」に変えてもいいんじゃないかと・・・^^;。あと、「これだ!!」っていう音を出してくれる、とか。わたしの中でのジョンヒョンのイメージって、ヨンファのようにクオリティの平均値が高い訳ではないんだけど、時々大ホームランを打ってくるんですよね。その感じ。ちなみにヨンファのイメージは、打率も高いしホームランも打てる優良バッターなのに時々凡ミス、みたいな^^;。そういう、完璧じゃない感が、人としてもアーティストとしても魅力的だなって思います。どちらもね。
徳武さんや鈴木さんが奏法をちゃんとしないといけない、ごまかしがきかない、とおっしゃっていますが、テレキャスターは構造がシンプルなギターで、機械部分を活用して音を作るより、奏者自身のウデで音を作らなければいけない部分が多いギターのようです。ヘタすると、ものすごくつまらない音が出てくるんでしょうね。だからこそ、いい音を引き出せた時の気持ちよさが格別なんじゃないかと。機械部分をいじったり補強したりすることもできるでしょうが、それをするのはテレキャス使う醍醐味からはちょっと外れちゃう。そういうギターなんだと思います。
逆に、ジョンヒョンの「第一の女」赤のPRSはすごく使いやすいギターのようで。そもそもPRS社のギターは、誰が弾いてもいい音のするギターなんだそうです。創始者のポールリードスミス氏自身が現役のプレイヤーで、自社製品を自身のライブで使用しながら改良を重ねてきているし、さらにスタッフの8割がプレイヤーで、ライブを日常的にしている人がその中に多くいるのだそうです。
第一の女、PRS Custom22 Redさん。
そんな感じでとことんプレイヤー視点で作られた使いやすいギターなので、赤のPRSはジョンヒョンのこれまでのミュージシャン人生をずっと助けてくれてきたギターなんだろうなと思います。しかも練習生時代からずっと一緒に苦楽を共にしてきた訳ですから(こう書くと、ほんとに古女房って感じですね。)、愛着は相当なものでしょうし、ジョンヒョンのクセを吸収して自分の体の一部のようになっているギターなんじゃないでしょうか。ジョンヒョン自身も、やっぱりこのギターが一番思い入れがあり、好きだと言っていました。
そう考えると、テレキャスは真逆のギターなんじゃないかな。↑の本ではほかに、「一番不器用なギターで、弾きこなすのが難しい。」「プレイヤーの下手くそ加減がバレてしまうギター。」なんてことも語られていました。
扱いづらい、言うことをきかないギター。使いこなせないとかっこ悪い。でも、挑戦してみたい。そんなギターなのかも知れません。
このギターの登場で、ギタリストとして次の段階に行こうとしているのかなってちょっと思いました。あるいは、なにか変化や新しい風を吹き込みたいという気持ちなのか。・・・分かりませんけどね。
とにもかくにも、うまくハマった時の音がすごく魅力的なギターなようなので、このギターと出会ったことで引き出されるかもしれないこれからのジョンヒョンの音がすごく楽しみ。付き合い続けて、ぜひモノにしてほしいと思います。
あ、そうだ、再掲ですが、ジョンヒョンが弾くテレキャスの音がほんの一瞬だけ入ってる、GALAXYの動画!↓
★GALAXY Music Dictionary l EVENTS l Play GALAXY Music
ちなみに、CNくんたちが目標とする?THE ROLLING STONSのキース・リチャーズは、テレキャスで大変有名なギタリストで、あと、最近ジョンヒョンがハマっているらしいリッチー・コッツェンもテレキャスをよく使うアーティストだそうですね。FENDER JAPANから彼のモデルのテレキャスも出ているとか。ライブではエフェクターをめんどくさくて使わない方(カッコイイ!)のようなので、ライブ動画など見てみると加工されてないテレキャスらしい音が堪能できるかもです。
いやー、しかし、「第三の女」だとか「古女房」だとか書いていたら、なんだかジョンヒョンのギターさんたちにとってもジェラシーです(笑)
わたしもジョンヒョンのギターになりたい!!!!!
ジョーダンじゃなくて、本気です!!(笑)
追記。
たった今気づきましたが、そーいえば、このカノジョの存在をすっっっかり忘れてました~。
本当の第三の女、グリーンのPRSさん。
なので、テレキャスはなるとしても第四の女か^^;。しつれいしました~!
でも並べてみると、ジョンヒョンのギターって「男子」っぽいですね・・・。
さらに追記。
2013アリーナツアーあたりから、ジョンヒョンのテレキャスはFenderのカスタムショップ製から韓国のメーカーMoollonのテレキャスタイプ(同色)にメインが変わっています(2014・3月現在継続中)。生ではありませんがジョンヒョン演奏の音を聴き比べてみるとMoollonのものは、基本的な音質は本家に近いものの、音の肉厚感や硬さがあまりない感じですかね・・・音作り的な問題もあるかもしれませんが。本家Fenderの方が空間感のある音が出て好きなんだけどな~。